菅のトリビア【15】雹祭り(菅の各地区)

15.雹(ヒョウ)祭り
菅の米農家や梨農家が恐れていたことは、水害はもちろん、台風やヒョウなどの自然災害に会うことでした。4月の寅の日に行う「雹祭り」は夏の積乱雲により発生するヒョウの被害から農作物を守ろうと行うものです。群馬県榛名町の榛名神社は雹や嵐除けの神として信仰され、昔の菅の各集落では4月になると榛名講の代表者が榛名神社にお参りに行きました。神社に参詣しお札とともに、神社で1月に行われた筒粥神事での占いの結果のお札を受けてきます。そのお札には農作物の種蒔き時が記されており、そのお札が今年の稲や農作物作りには重要でした。雹祭りは榛名神社への代参後の寅の日に行い、田作始祭(たつくりはじめさい)ともいい、各集落では用水堀の堀ざらい清掃にあて、田に水を引く前の大仕事の日でした。受けてきたお札は篠竹に挿して田畑に立て被害に合わないことを願いました。(右は榛名神社お札。下は榛名神社筒粥神事の占い結果札と梨の花)
