菅のトリビア【16】ふせぎ行事(菅の各地)

16.ふせぎ行事

疫病や災厄の侵入を村境や集落境で食い止め、悪霊が集落内に入らないようにするのが「ふせぎ」行事です。菅地区では雹(ヒョウ)除け、雷除けの神として信仰された、榛名神社を参拝する榛名講の代参が終わった4月25日にふせぎ行事を行いました。村境や集落境の道の両側に竹を立てて縄を張り、そこにヌルデの木を割って作った板を挟み、ピンコロ(さいころ)を吊るし、板の表面に「大般若十六善神」、裏面には星形の絵とその下に縦横それぞれ4本の線が描かれています。ピンコロは上と下側の数字の和が7にならないイカサマになっています。菅では村境や集落境の各所で昭和30年代まで行われていました。多摩地方でも各地で行われ、「道切り」「辻切り」とも言われています。(画像は清瀬市下宿のふせぎ行事)(下の画像はふせぎ写真「稲田の民族」より)

ふせぎ写真「稲田の民族」より