川崎市の北西部に位置する菅は、緑に満ちた多摩丘陵と清らかな水の流れる多摩川に挟まれ、かつては見わたす限りの水田と、梨畑や桃畑が散在する田園地帯でした。寺尾台の八角堂跡、仙谷の小沢城址、義経が立ち寄った寿福寺、獅子舞で賑わう薬師堂など平安、鎌倉から江戸にかけての歴史遺産も数多く残されています。また、都心に近く、戦後には稲田堤の桜のお花見や多摩川梨のもぎ取りに、大勢の方々が訪れるいこいの場でした。

 半世紀前より、日本経済の高度成長の波に乗って、菅は徐々に市街化が進んで行きました。JR南武線の複線化、西菅団地の大規模開発、よみうりランドの開園、三沢川の改修、京王多摩線の開通、府中街道の拡幅など街並みは大きく変貌し、緑を残しながらも便利で生活しやすい町になりました。

 現在、人口43,271名、21,099世帯(令和元年6月末現在)になり、地方の市に匹敵する人々が住んでいます。多数の方々が菅町会に参加され、「ふるさと祭り」「魚のつかみ取り大会」「大運動会」「敬老会」各種の「研修会」「旅行会」や、文化面では「書道教室」「珠算教室」「英会話教室」「俳句教室」「華道」「茶道教室」、 スポーツ面では「フラダンス教室」「リズミー体操教室」「体力テスト」「グランドゴルフ」などの町会活動を通して、親しくお付き合いしています。また、地震などの大災害に備えて、警察、消防などにご協力を頂き、2年毎に合同防災訓練を実施し、共助、自助の大切さ体験しています。

 明るく元気で住みやすいコミニュティ作りが、菅町会のモットーです。昔から「人情の厚い土地柄」と言われており、市街化が進んだ今でも、この伝統は変わっておりません。土地の気候、風土、地形もこの土地の暖かい人情や気質を育んできた一因になっていると思います。

 緑豊かな環境の中で、明るく便利で安心して生き生き暮らすことができ、未来を担う子供たちにも大きな夢が育める「こんな町に住んでみたい」と言われるように、目標をもって皆様と一歩づつ歩んで行きたいと願っています。

 

濃沼会長
濃沼 健夫会長