菅のトリビア【4】 道祖神(道陸神) (菅仙谷)

4.道祖神(道陸神)

悪霊や疫病が地域に侵入するのを防ぎ、村人や通行人を災難から守るため、村境などに祀られるのが道祖神で、良縁や子を授けてくれることから男神を女神の仲睦まじい姿の道祖神もあります。昔、仙谷ではどんど焼きをせいの神と呼び、前の晩にはヤグラ小屋の中は囲炉裏が作られて暖かく快適で、小屋に泊まることは「お籠り」や物忌みの意味がありました。囲炉裏に薪がくべられ、火成岩で造られた道祖神もくべられ、真っ赤に焼けて囲炉裏の火を守っていました。集落の行事に協力しないと、その家に道祖神を放り込むとも言われていました。ヤグラ小屋が燃やされた後は取り出し、秘密の場所に埋めて保管されました。そのせいの神も令和元年を最後に行われていません。(右は最後のせいの神)