菅のトリビア【44】御大典記念道路の碑(菅野戸呂・菅)

44.御大典記念道路の碑

御大典は大正天皇が即位された年の祝典で、この慶事を祝して造られたのが御大典道路です。大正4(1915)年、上菅の小山清次郎氏が自費で府中街道の天宿から北に向け野戸呂の多摩川堤防まで、直線的に延びる道幅4mの道路を造り、菅村に寄付しました。この道は菅の中央に位置し、上菅・下菅の人々が使用できるので、新道と呼ばれ梨の出荷などに利用され、上菅の渡しも新道先の河原から出る時もありました。記念碑は土手の登り口の右側に建てられています①。又、現在の府中街道・菅北浦交差点から三沢川を渡って北へ行く道は、昔は北浦耕地と馬場耕地の境界を辿っていたため、曲がりくねった不便な道でした。上原喜作氏が橘樹郡議会の副議長だった時、郡から予算を貰い造ったのも大典道路で、郵便局道路と出会う場所近くに記念碑があります②。