菅のトリビア【26】菅薬師十二神将(菅北浦)

26.菅薬師十二神将

薬師は菩薩のとき、十二の願いを立てました。その願いが達成され如来になり、それが薬師如来のご利益です。菅薬師の本尊は「木造薬師如来立像」です。薬師如来は脇侍として日光・月光菩薩を従え、十二願をそれぞれ表す分身として「十ニ神将」があります。十二の大願に応じて信仰する者へ、十二の方角や十二支が配当され守護するとされる十二の仏尊です。甲冑を着けた武将の姿で表され、それぞれの個性を表情やポーズなどで彫り分け、群像として変化を持たせた作例が多く、新薬師寺の十二神将が有名です。菅薬師では本尊「薬師如来三尊像」に向かって左側に、左から右へ順に子・丑~巳まで六躯の像か並び、本尊右側には、左から右へ午・未~亥まで六躯の像が並んでいます。

上段:子から巳、下段:午~亥の神将像