菅のトリビア【9】たとうさま(菅野戸呂)

9.たとうさま

野戸呂地区は多摩川の洪水で堤防が決壊し何度も水に浸かりました。明治43年(1910)に大洪水にあったのを機に、堤防近くに古い俵を備えておく土俵小屋を建てて、いざという時に俵に土を詰めて堤防の補強ができるようにしました。その小屋の近くには、水難を断とうということで「たとうさま」という水神様を祀る石の祠が建てられました。この祠は多摩沿線道路の菅多目的広場近くの堤防斜面にあります。伊勢神宮と関わりのある三重県には多渡(たど)大社があり、稲城市東長沼には江戸時代中期に創建され、多摩川の堤防守護のため多度大社より分霊勧請した多度(たど)神社があります。野戸呂では「たとうさま」と呼び、多度神社との関連はわかっていません。
(右は稲城市の多度神社)

たとうさま