菅のトリビア【48】大口真神(おおくちまかみ) (菅各地区)

48.大口真神(おおくちまかみ)

真神は狼(二ホンオオカミ)を神格した古名。聖獣として崇拝され、猪や鹿、鳥から作物を守護するものとされていました。武蔵御嶽山上の武蔵御嶽神社には、日本武尊(ヤマトタケル)が東征の折に山奥で道を失った時、忽然と白い狼が現れ道案内をして、無事に日本武尊軍を導いたとされます。日本武尊は「大口真神として留まり、この地を守れ」と言ったといいます。江戸時代には盗難除け、魔物除け、火難除けの神として広く信仰されるようにりました。菅でも各集落で「おいぬさま詣で」が行われていました。馬場の農家では今でも、当番が武蔵御嶽神社にお札を受けに行き、戸口、物置、蔵のロなどに貼ったり、篠竹に挟み付けて畑に立てたりしています。(画像は武蔵御嶽神社)