菅のトリビア【47】菅銀座(菅北浦)

47.菅銀座

府中街道の菅北浦交差点の角には、江戸時代末期に唐紙屋・安藤家から分家し商売を始めた中村屋があります。当時は味噌・醤油の製造販酒、衣料品、履物、寝具、家具、雑貨となんでも売る万屋(よろずや)で、特に家伝の丸薬を作って売っていました。明治始めからは衣料品、寝具類を専門に扱うようになりました。明治の終わりには隣り薬局と、街道前に酒店を分業しました。村の中心にあるので「中村屋」の屋号にしました。街道沿いには鍛冶屋、床屋、菓子屋、炭屋、共同出荷場などがあり、村で一番賑やかだったので「菅銀座」と言われました。街道の東側には、下菅村の火の見やぐらと消防ポンプ小屋、高津警察署菅駐在所もあり、一帯を「けえどう村」とも呼ばれました。