菅のトリビア【38】先代の舞い手は親獅子(菅北浦)

38.先代の舞い手は親獅子
菅の獅子舞では、三頭の獅子と天狗の先代の舞い手を「親獅子」といいます。親獅子のまた親獅子という具合に10代前からの舞い手が分かっていて、薬師堂手前の宝物庫の壁に、明治初年以降の歴代の舞い手氏名が掲載されています。これら四人はいつも一緒になって舞い、その中で一人でも舞えない人が出ると、四人揃って引退し、次の舞い手に交替します。親獅子は新しく舞い手になった人を指導する義務がありす。昔は農家の長男の模範青年でないと舞い手になれませんでした。
獅子舞が絶えてしまわないよう、長く保存・伝承していくために考えられた先人の経験と知恵でした。しかし時代の流れとともに、伝統芸能を守るためには必ずしもそのようになってはいません。(画像は歴代舞い手の氏名)
