菅のトリビア【29】烏団扇・烏扇子(菅の各地区)

29.烏団扇・烏扇子
菅の農家では毎年7月20日、府中の大國魂神社で行われる「すもも祭」に出かけ、頒布される烏団扇や烏扇子を求めてきました。すもも祭の起源は平安時代の「前九年の役」の際に、源頼義・義家親子が戦勝祈願を大國魂神社で行い、勝利したお礼参りに神饌(しんせん)の一つとしてスモモを供えたことが由来です。スモモは古来より悪鬼を払う果物とされ、すもも祭には境内にすもも市が立つようになりました。又、祭の日には烏団扇、烏扇子が頒布されます。烏団扇や烏扇子には、五穀豊穣、悪疫防除、厄除けの信仰を持ち、これで仰ぐと害虫は駆除され、病人は病が治ると言われていました。玄関先に飾っておくと災を祓い、その家に福が訪れるとも。境内にはこれを授かる人たちで終日賑わい、参道にはスモモを売る店をはじめ約120軒の露天商が連なります。(画像はすもも市のスモモ)
