菅のトリビア【19】水神様(菅北浦)

19.水神様
日本人は昔から、生活に欠かすことのできない大切な場所に神さまをお祀りしてきました。カマドなど火を扱う場所には「荒神さま」、井戸や洗い場などには「水神さま」をお祀りし、神さまの存在を家族と同じように感じてきました。屋号「唐紙屋」の安藤家では和唐紙を作るため大量の水を使用していた関係で、水神の石祠が祀られています。昔、暮になると菩提寺で荒神さまや水神さまなどの御幣を切ってもらいます。荒神は赤い色紙で、水神は水色の色紙で切られていました。使用していた井戸の隣り、水道が引かれてからは水道蛇ロ近くや、仕事用や田の水取り入れロなどに水色の御幣を立てて祀りました。飲料水や田の水をもらう感謝の意で祀る他に、水難除けで祀る場合もあります。(画像は水神用御幣:イメ-ジ)
