5年ぶりの子ども相撲大会と菅の獅子舞

2024(R6)年9月15日(日)、秋晴れの中、5年ぶりの子ども相撲大会と、菅の獅子舞が演舞されました。
(場所:菅・薬師堂)

「子ども相撲大会」は、団体戦2チーム(芝間、野戸呂)、個人選手は34名の登録がありました。
今年から菅地区子ども会からの選手(男子 22名)に加え、菅町内の小学校にも子ども相撲の選手募集のポスターが貼られ、菅小と南菅小から男子10名と女子2名の応募がありました。

開会式には各小学校の校長をはじめ、多くの来賓の方が顔をそろえ、菅薬師奉賛会の廣田健一会長の挨拶からはじまりました。廣田会長が子どもの頃からずっと続いてきた子ども相撲大会は70年の歴史があり、今年初めて女子戦が行われるとお話がありました。そのあと、菅子ども部会の板谷越会長、濃沼町会長の挨拶が続き、子ども力士の選手宣誓のあと、取り組みがスタートしました。

東方、西方に子ども力士がスタンバイし、土俵に塩をまき、行司の合図で子ども力士の戦いがはじまります。1~6年生まで、学年によって体の大きさも異なり、対戦内容やテンポが変わり、応援する観客も大変盛り上がりました。個人戦ではすべての力を発揮できなかった子ども力士も、「勝ち抜き戦」では工夫や思考を凝らして、熱い戦いを繰り広げ、さらに会場が盛り上がりました。

午後2時からは、神奈川県の無形民俗文化財に指定されている「菅の獅子舞」の演舞でした。授業で獅子舞のことを学習した小学生たちの観覧も多い中、天狗が土俵の様子を見に来るシーンから始まりました。会場ではその演舞の解説がアナウンスされ、観客も真剣な表情で貴重な文化財を見学していました。お囃子に合わせ獅子舞を先導する天狗と3頭の獅子(雄獅子、雌獅子、臼獅子)が太鼓を打ちながら軽快に舞い、会場に訪れた観客を魅了しました。

獅子舞の演舞のあと、子ども相撲大会の閉会式が行われ、団体戦の優勝チームには優勝旗、準優勝チームにはトロフィー、副賞、そして個人戦の入賞者も賞状やメダル、副賞などが授与され、満面の笑顔の子どもたちに会場も祝福の拍手でいっぱいでした。

菅の町に古くから伝わる獅子舞と奉納子ども相撲が小さな子どもから大人まで、色々な人の手によって守られていることを感じる、すばらしい一日となりました。

【主催】:菅薬師奉賛会/菅獅子舞保存会
【後援】:菅町会/多摩区観光協会
【協力】:菅子ども部会/セレサ川崎農業協同組合