菅馬場7 八角堂基壇【57】

寺尾の入会地では畑から瓦がいくつも出土するので、利用する農家の人は困っていました。ある年、学生が出土した瓦を学校へ持ち込んだことがきっかけで、市の教育委員会が調査することになります。昭和25年のことで、この学生が長年にわたり菅町会長を務められた川﨑善太郎さんです。
昭和28年の調査で八角形の基壇(きだん:土で築いた建物の基礎)の跡が現れ、寺のお堂の跡とわかりました。その後の調査で八角堂の創建は、奈良時代の中頃に聖武天皇の命で建てられた武蔵国分寺よりも古い可能性があることがわかりました。この地が昔から開けて重要な場所だったことがわかります。

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